こちらの講演はオンデマンド配信が予定されています。
Web配信期間(閲覧できる期間):令和6年2月5日㈪~令和6年2月12日㈪ 16:00まで
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タイトル

「働くひとと『ともに創る』作業療法」


質疑応答

 

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※質問受付期間:令和6年2月5日㈪~令和6年2月12日㈪ 16:00まで


資格等

博士(医学)、認定作業療法士、国家資格キャリアコンサルタント 他


プロフィール

元廣 惇 Motohiro Atsushi

株式会社Canvas 代表取締役
国立大学法人島根大学 研究・学術情報本部 地域包括ケア教育研究センター
The Center for Community-based Healthcare Research and
Education 客員研究員

作業療法士免許を取得後、複数の医療機関で臨床業務を経験し、全国最年少30歳で島根リハビリテーション学院作業療法学科学科長に就任したのち、2021年3月に株式会社Canvasを共同創業する。現在は同社で代表取締役を務めつつ、島根大学にて客員研究員を兼任している。また、国内外6つの大学の非常勤講師や様々な機関の理事や委員を務めている。

主な受賞歴として「法人会 健康経営大賞2022最優秀賞」「Tokyo Design Week Award 2016」等、主な著書として『働くひとと「ともに創る」作業療法』(クリエイツかもがわ)『セラピストのキャリアデザイン』(三輪書店)がある。(その他学術論文24編、学会発表42報、外部研究費獲得4件、講演79回、メディア掲載59回)


講演内容

本邦では、将来的な労働人口の減少を見越して、「労働者が健康で働き続けられること」が企業の重要な経営課題となっています。このような社会背景から従業員の健康増進・健康管理を経営課題として捉え、その実践を図ることで会社の生産性向上を目指す経営手法である「健康経営」という概念が、近年急速に産業界や一般社会に広がっています。

2021年3月に創業した「株式会社Canvas」は産・官・学・金の各機関との「地域共創」による連携体制を構築し、仕事起因の様々な健康問題を「職業病」として解釈し、作業療法の専門性を活かした健康経営支援コンサルティングを幅広く展開しています。

サービスの導入企業数は、2023年8月時点で約55企業まで増加し、中国地方の各企業を中心に徐々にエリアを拡大しています。導入前後の効果として、企業のサービス導入前後比較で数百万単位の労働生産損失額の減少、また、入職者の増加、離職者の減少など複数の経営上の望ましい成果をあげています。

これまでの社会的な評価として、全国法人会が主催する「健康経営大賞2022」で弊社の導入事例が47都道府県事例の「最優秀賞」を受賞することができました。それを受けて省庁系・大企業の講演など様々な機会に恵まれています。また全国への認知度の高まりから全国の法人に対して事業のフランチャイズ展開(現在約20都道府県を予定)も進んでいます。

作業療法士は医療従事者の中でも特に対象者の「暮らし」や「仕事」など人間らしさに根ざした観点から支援する強みがあり、本来、働く現場の複雑性に真に向き合うことができる哲学と能力を有した職業であると私は信じています。今回の機会が国内外での作業療法士の新たな役割を見出す契機となることを期待したいと思います。