こちらの講演は学会前にオンデマンド配信が予定されています。
Web配信期間(閲覧できる期間):令和7年2月上旬~令和7年3月末まで
※参加登録された方はこの期間内のご都合がよい時間にいつでも視聴が可能です。

 

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タイトル

「地域の子育て世代夫婦のライフクライシスに対する作業療法 -いいしょわ倶楽部のあゆみとこれから-」


講師

帯刀 麻衣 Tatewaki Mai

特定医療法人社団 春日会 黒木記念病院 リハビリテーション部 副主任


講演内容

人生の中で、人はさまざまなライフクライシス(危機)に直面します。特に育児期は、結婚、妊娠、出産を通じてこれまでの習慣や環境が大きく変わる時期です。私自身、子育てと仕事の両立に悩み、日々試行錯誤を繰り返してきましたが、自分自身が大切にしたい想い(=自分らしさ)を客観的に見つめ直すことで、心に余裕が生まれ、新たな活動に挑戦したいという意欲が芽生えました。

自分自身の育児期の経験から、2023年に地元大分で、同じ志を持つ2人の仲間と共に「いいしょわ倶楽部」を立ち上げ、同じ悩みを持つ方々の支援を開始しました。

「いいしょわ倶楽部」では、主に作業バランスの概念を基に、夫婦が直面する育児期の生活の変化を見直すワークショップを行っています。参加者からは、夫婦間のコミュニケーションや育児のストレスが軽減したという声もあり、作業療法の実践が育児期の夫婦が生活を楽しむためのサポートにつながることを知りました。

本講演ではこれまでの活動の成果とその具体的な事例、今後の展望をお伝えします。また、私自身の育児経験から、作業療法士ができる地域支援についてもお話ししたいと思います。講演を通して育児と仕事の両立に悩む方々や、地域での支援活動に関心を持つ方々に対して、何らかの示唆や契機を提供できれば幸いです。