こちらの講演は学会終了後にオンデマンド配信が予定されています。
Web配信期間(閲覧できる期間):学会終了後~令和7年3月末まで
※参加登録された方はこの期間内のご都合がよい時間にいつでも視聴が可能です。
タイトル
「障がいや高齢による運転の不安を支える自動車運転支援」
講師
飯田 真也 Iida Shinya
産業医科大学病院 リハビリテーション部 主任
プロフィール
〈講師略歴〉
2002年3月 川崎医療福祉大学 医療技術部 作業療法学科卒業
2002年4月 社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院
2008年9月 産業医科大学病院(現在に至る)
講演内容
昨今、高齢者や様々な病気を持つ運転者による重大な交通事故が話題となり、様々な対策がなされてきております。しかし、現実問題として、対象者様の生活においてモビリティ(移動性)が確保されていることは重要であり、多くの地域で自動車運転により保証されているといっても過言ではないと思います。またモビリティは単に目的があり移動を行うためだけではなく、社会的コミュケーションを行う手段など生活の質を維持・向上させるためにも重要であり、これが制限されると生活範囲を狭め、結果的に個人の自由や暮らしを制限することになると思われます。
現在、全国的に自動車運転支援に取り組んでいる地域は多く、福岡県では自動車運転再開支援に対して、2017年より多職種での情報共有、統一した連携などを目的とした福岡県安全運転医療連絡協議会が立ち上がり、高齢者、病気や障がいを持った方の自動車運転支援に取り組んできました。その中で医療機関や教習所との連携など徐々に行えるようになってきましたが、まだ免許が失効となった方の移動支援や地域でのモビリティの確保など検討課題は多くあります。今回、作業療法士として自動車運転を含めた移動支援にどのように取り組んでいくのか、またどのように地域へ還元していくのかなど作業療法士だからできる活動を皆様と一緒に考える良い機会になればと思っております。