タイトル
あきらめない心
講師
伊藤 真波(いとう まなみ) 静岡県
講演内容
私は20歳の時にバイクで交通事故に遭い右腕を切断しました。障害を隠すためにたくさん服を着こんでいました。しかし、リハビリテーション病院で障害がありながらも這い上がろうとする仲間の姿に感化されました。一度夢を失いかけたことで、今まで私は「夢に生かされてきた」ことに気づかされました。もう二度とこの夢を離さないと決めました。
私が今「片腕の看護師」としていられるのは決して私一人の力ではありません。「前例のない」事に挑むことを一緒に覚悟してくれた作業療法士の方々のおかげです。不安な時いつだって隣に寄り添ってくれた。「前例のない」挑戦にワクワクして挑んでくれた。それがどんなに心強かったか。今も生活の身近に作業療法が存在しています。またパートナーといえる素敵な作業療法士さんと出会えたことで私は今笑って生活できています。
当日はこれまでの経験から感じた作業療法の素晴らしさについてお話させていただきます。また、「前例のない」挑戦の一つでもあるバイオリン演奏も披露させていただきたいと思います。
経歴
2003年 静岡県医師会看護専門学校 入学
2004年 交通事故に遭い右腕切断。兵庫県立リハビリテーション中央病院にて義手製作、リハビリテーションに取り組む
2007年 神戸百年記念病院入職 看護師として勤務
2008年 北京パラリンピック 100m平泳ぎ 4位、100mバタフライ8位
2010年 アジアパラリンピック 100m平泳ぎ 2位
2012年 ロンドンパラリンピック 100m平泳ぎ 8位