学会長挨拶

 

第24回福岡県作業療法学会
学会長:長 彰純 (有限会社 Taka.Co 就労継続支援A型 藍)

 

みんなつながれ! 作業療法!!

 ~ その作業療法、一人でできていますか?

 

まずは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げます。またそのご家族、関係者の皆様、そして現在も最善を尽くして感染予防や診療などに日夜、業務に従事し地域医療を支えている、医療福祉関係者の皆さまに心より敬意を表します。

 

この度、令和3年2月20,21日、久留米市にあります久留米シティプラザにて第24回福岡県作業療法学会を開催する事となりました。前文でも述べた通り先行きの見えない現状ではありますが、この先感染が終息されることを祈念して、皆様の研鑽と新たな出会いのきっかけとして学会が開催できるよう準備に励んでまいります。

 

さて、4年ぶりに筑後地区で開催される福岡県作業療法学会ですが、「みんなつながれ! 作業療法!!」という主題にしました。さらに副題は「 ~ その作業療法、一人でできていますか? ~」というあまり学会のテーマに見合わないような印象を受けるかもしれません。

このテーマを掲げた理由として、

 

これからの作業療法として考えるべきところは地域包括ケアシステムの構築だと言われています。このシステムは市町村や都道府県による自主性や主体性に基づき、その地域の特性に応じて作り上げていくものです。今後は高齢者ケアだけではなく、障害者や児童、子育て中の親など様々なケアを含む我が事丸ごと地域共生社会の「街づくり概念」へと進化していくことになります。

 

この街づくりという壮大なテーマに対して、私たち作業療法士に何ができるのか・・・

 

また、作業療法士の専門性は多職種の方々、さらには一般の方々にどのように理解されているのでしょうか・・・

 

そこで本学会では「その作業療法、一人でできていますか?」と私たち自身の作業療法に疑問を持つところからスタートしたいと思います。今現在の作業療法が正しく認識してもらえているのか、何を求められているのか。それを知る為に医療福祉職や医療福祉職以外の方々と、学術的研鑽や議論を深める機会を作ります。

さらに作業療法士としての知識や専門技術を研鑽するだけでなく、作業療法の多様性を見出す機会として、実は意外な分野で作業療法士が活躍していること、まだ作業療法士はいないけれど作業療法の役割が活かせる領域があることを知る為のイベントとして参加していただきたいと考えております。

しかしながら、これらを実現させるためには会員の皆様の力が必要です。対象者の機能障害の改善や軽減、活動や参加の促進,地域生活での取り組みなど多くの演題を募集します。さらに前述したような「作業療法とは言えないかもしれないけれど、地域でじつはこんな取り組みをしています。」といった演題もぜひ出していただきたいです。大切なことは私たちの可能性を知ることだと思います。

 

本学会を通じて医療、福祉といった限定した領域での専門職ではなく、地域や街づくりという大きな領域で活躍するチームの一員であることを再確認し、主題である「みんなつながれ!作業療法!!」を目指していきます。

多くの演題登録と学会参加をお待ちしています.皆様のご協力をよろしくお願い致します。