学会長挨拶|第22回(2018年開催)

この度第22回福岡県作業療法学会を、平成30年2月17日、18日に田川市にある公立大学法人 福岡県立大学にて開催することとなりました。

筑豊地区では3回目となる本学会のテーマは、

無限大∞ ~作業療法のちから~」です。

日本では急速に高齢化が進んでおり、福岡県でも高齢化率は26.2%となっています(平成29年4月1日現在 福岡県ホームページより)。厚生労働省は高齢化対策として、「住民が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来るよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるよう」に、「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。またそれと同時に、軽度認知障害(MCI)の方をいかに認知症へ移行させないよう予防するか、その対策を講じることも大切であるとされています。さらに高齢化問題だけでなく、精神科分野では「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の改定により、入院医療中心から地域での生活に移行できるよう退院支援を強化していくことが明記されました。このように作業療法を取り巻く環境は刻々と変化し、作業療法士の活躍する場は医療だけでなく、対象者が生活している地域での支援・介入へと広がっています。

このような地域移行という流れの中、「自分らしさ」や「価値観」、「生活の様式」は人それぞれであり、作業療法は対象者の「自分らしい暮らし」を支援していくことに今後も変わりはありません。それぞれの対象者のニーズに合わせた作業療法のアプローチの仕方は、私たちが想像する以上に「無限大」にあると考えます。

第22回福岡県作業療法学会では、様々な分野で活躍している作業療法士が「日頃の支援内容や対象者に与える可能性の幅広さ」を提示しあい、作業療法が行う支援としての「ちから」を具体的にすることで、「作業療法のちから」をもう一度振り返り再考する機会にしたいと考えます。
本学会のテーマを踏まえ作業療法の発表・分野別のセミナー、市民の皆様も参加して頂けるイベントや市民公開講座を企画しております。多くの会員や市民の皆様の参加を心よりお待ちしています。

 

第22回福岡県作業療法学会

学会長 惠良 裕一(医療法人 福翠会 高山病院)