ご挨拶

 

第27回福岡県作業療法学会の開催にあたって

 

第27回福岡県作業療法学会 学会長

特定医療法人東筑会 東筑病院 須﨑優介

 

 

この度、第27回福岡県作業療法学会を2024年1月27日(土)、28日(日)の2日間にわたり、北九州市のパークサイドビルにおいて開催する運びとなりました。

地域共生社会の構築に向け、作業療法(士)が地域を支えるためには、関係者間の連携や、そこで共に暮らしている人と社会とのつながりを創り出すことがとても重要だと感じています。

福岡県作業療法学会では、近年、どの学会テーマにおいても人と人のつながりが議論の一つとして展開され、様々な企画を通じて成果を得ることができました。昨今のコロナ禍においては、ソーシャルメディアの発展も相まって遠隔での時間共有や新たな出会い等、繋がりのかたちに変化をもたらしました。その反面、肌感覚のつながりは少なく、当学会を例においてもやむなくオンライン開催が続き、フォーマルな機会を経験しづらくなりました。

そこで、今学会のテーマは「ともにふれる ―地域と作業療法の共存を考える―」としました。今、私たちがすべきことは何かを議論し、辿り着いた答えは作業療法(士)が地域を「知ること」と「うまく伝える」ために、つながりと共存を考えることでした。社会の大きな転換期に、私たちが議論してきたつながりの在り方を今一度見つめ直し、次の世代への継承も考えていきたいと思います。

本学会は感染状況を考慮しながら、対面と一部オンライン配信のハイブリッド方式での開催を予定しています。リハ専門職だけではなく多様な職種の方にご参加いただき、本学会を通して様々な方とつながり、各々が手を携え、地域共生社会に貢献したく考えております。

つきましては、どうか本学会の趣旨にご賛同いただき、何卒格段のご配慮を賜りたくお願い申し上げます。

 

令和5年6月吉日