こちらの講演はオンデマンド配信が予定されています。
Web配信期間(閲覧できる期間):令和6年2月5日㈪~令和6年2月12日㈪ 16:00まで
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タイトル

「地域とともに ~2040に向けてリハ専門職の可能性~」


質疑応答

 

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プロフィール

佐藤 美香 Sato Mika

北九州市役所 保健福祉局技術支援部地域リハビリテーション推進課
リハビリテーション推進係長

〈学歴〉
長崎大学医療技術短期大学部作業療法学科 卒業


講演内容

少子高齢化が進む中、福岡県では2040 年に75歳以上の人口が92万人(約19%)になると推計されています。生産年齢人口(15歳から64歳以下)の減少によって2005年には 3.3人で高齢者1人を支えていましたが、2040年には 1.6人で高齢者1人を支えることになると予測されています。

また北九州市の高齢者がいる世帯(約18万世帯)のうち、高齢者のみの世帯は65.2%となっており、この割合は年々増加傾向にあります。(令和2年国勢調査データによる)

そのような背景の中で、今後医療・介護を必要とする高齢者が増えることはもちろん、介護が必要なくても生活の困りごとを抱える高齢者がこれまで以上に増加するものと思われます。

これまでも国は介護予防・自立支援に重点をおき、住まいを中心とした支援体制である地域包括ケアシステムの構築を進めてきました。

北九州市では、私が所属している保健福祉局地域リハビリテーション推進課を中心に「地域リハビリテーションの推進」に取り組んでいます。この取組は最近のものではなく、障害者更生相談所業務の一環として約20年前から、地域のリハ専門職との情報交換などの場づくりや、事例を通して多職種連携・切れ目ないリハビリテーションを学ぶ研修会などを実施してきました。

地域リハビリテーションはよくわからないと思っている方も多いと思います。もしかすると、病院に勤務しているリハ専門職の中には「地域リハビリテーション」はあまり関係がない、と思われている方もいるかもしれません。しかしその人らしい暮らし(人生)とは何か、を考え社会参加につなげる視点はリハビリテーションの本質であり、地域リハビリテーションの目的そのものです。

このセミナーでは、地域包括ケアシステムを支える一つの取組である地域リハビリテーションについて、北九州市の仕組みをご紹介するとともに、県内で地域リハビリテーションの活動に参画しているリハ専門職のお二人から、地域に出ていくきっかけや実際の活動、その中で感じていることなどを紹介していただきます。2040年に向けて、これからのリハ専門職に必要なことやリハ専門職の可能性について、皆様と一緒に考える機会にできればと考えています。